でけえ…重たい…
考えていてもバイクは良くはならないので一気に作業することに
まず面倒なのがタンク降ろし。ホースをクランプしないとガソリンがジャジャ漏れになります
ABSコントローラ、モトロニックの結線外し
何がめんどいって、このバッテリーケースをエンジンとギアボックスから外すところでしょう。ABSのパイプさえなければえらく簡単ですが、ABSパイプが最大の癌。普通に考えると(ブレーキラインをはずさない限り)外れませんので、パイプが曲がらない程度にエイヤッと力任せに持ち上げながら取り外し作業をします。後期型でしたらこのバッテリーケースの下にスロットルワイヤーの分配器が入っていますので、先に取り外しておきます。
セルモーター外す
セルを外すとクラッチが見えます
ちなみに、クラッチを握り、爪でフリクションプレートを左右に回してみますと、その時のガタの感触で大雑把にですがインプットシャフトのスプラインがくたばっているかどうかわかります。
ミッション取り外しにあたって、あまりにファイナルドライブが重たいので取り外しました
ご存知、R1100のシャチホコ状態
パカッ、
クラッチが見えてきました。
インプットシャフト。
グリスは切れて錆び始めていましたが、摩耗は全くありませんでした。12万キロノーメンテ車両なのでどんなことになっているのやらと心配していましたが安堵しました。これなら外したあとで再生する価値ありそう。取り外したミッションはM97なので、再生しないともったいないです。まだ開けてませんが、おそらくベアリング系とかシフトフォーク、シフトドラムあたりは手入れが必要でしょう。
フリクションプレートのスプラインも健在
スライディングボルト挿入
ギアボックスを下ろすにあたって、上部二箇所のボルト穴にM8の長いボルトを差し込んでおくと、そのボルトに沿ってギアボックスを後ろへ引き抜くことができます。さもないと、ミッションをずらし、インプットシャフトのスプラインがフリクションプレートから外れた途端、この糞重いギアボックスを手で支えることになります(無理)。ちなみにBMW純正工具もありますが糞高いので、M8ボルトで十分です。
しゃーん。御開帳
ちなみに、現在12万キロですが、フリクションプレートはまだリベットに達していませんでした。まだ使えそうでしたので清掃し、プレッシャープレートの要所要所に薄くグリスを塗り、再使用することにしました。
クラッチをバラした時は、クラッチハウジング組み立て時にフリクションプレートのセンター出しをしておかないと、ギアボックスは絶対に入りません。プッシュロッドにテープを巻き、フリクションプレートの芯出しをするという方法が一般的に取られているようですが、私はクラッチハウジングを軽く仮組みし、力がかかればフリクションプレートが多少動く状態にして一度ギアボックスを差し込み、位置決めをしました。その後ギアボックスを抜き、正規のトルクでハウジングを組み立てます。
深夜遅く、日付が変わるころ、ギアボックス交換は終了しました。
ちなみにギアボックス、降ろすより載せる方が大変です。降ろすときはファイナルドライブを外して行いましたが、取り付け時は横着してファイナルドライブが付いたまま作業しましたが、大失敗でした。まあギアボックスを修理する人は居ても、まるごと載せ替えるって人はレアだと思いますので、通常は降ろす際にファイナルを外すと思います(ちなみに、ファイナルドライブだけでギアボックスと同じくらいの重さがあります。ファイナルドライブは車載状態のうちに外したほうが作業性が良いです。なんせファイナルのピボットシャフトは150N ものトルクで締めあげられていますので、降ろしてしまってからだといろいろ大変です。
ちなみに、上面積の大きめの重量物リフターを準備しておいた方が格段に作業はしやすいです。ヤフオクで3000円台で出ています。これをケチったために何時間も無駄な作業をするはめになりました。
手が真っ黒になりましたので、途中の写真は撮ってませんでした。トータル16時間も根を詰めて作業していたのでゲロ疲れ爆睡しました。
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