金曜日

R1100RS オープンループのCO濃度調整…(こんな方法は有り?考察)

以前、R1100RS(後期型)をオープンループに変更したことがあるのですが、結局アイドルCO調整がナンチャッテなままで終わり、マフラーが煤けるので結局クローズドループに戻したという経緯があります。

綺麗に磨いても2-300キロでこの状態…(オープンループ)

RSのオープンループ制御は、正しく完結させるにはアイドルCO調整レジスターを使ってアイドル時のCO濃度1.5%±0.5%にしろ!…と、BMWのリペアマニュアルには記載されています。


アイドリングスピードポテンショメーター

海外ではCoポテンショメーターと呼ばれています。中身はただの1KΩのボリューム(≒ポテンショメーター)で、アイドルスピードを調整する機能は有りません。アイドル時に吐くガスの吐出量ベースを決めているだけです。ちなみにクローズドループ機には付いていません。接続コネクターだけが盲腸よろしく残っていますが。

触媒コンバーターを搭載していない車種とはO2センサーの付いていないオープンループ制御機(前期型)のことなんですが、CO濃度調整と言っても、一般の人は排ガス測定に使えるCO濃度計なんて持っていないですよね(業者ならいざしらず、中古でも高くてなかなか買えない)。

ふと思いついたのですが、概略調整でも良いからO2センサーをCO濃度測定に使えないか?ということ。ワイドバンドなリニアセンサーではありませんので、値を測定するということはムリだと思いますが、今はネライのポイントだけ検知できればよいはずです。
O2センサーは別名?ラムダセンサーとも言い、空燃比14.7辺りで急激に出力電圧が変化するように製造されています(製造時の混ぜモノ次第でイロイロ作れるらしいのですが、そんなものは市場には存在しません)。
通常O2センサー出力電圧はコンピューターがO2センサー出力を見ながら燃料吐出量を上下させています(フィードバック制御)ので一般的に0V〜1Vを行き来する交流波形のような電圧変化をしています。

フィードバック制御中のR1100RSのO2センサー出力

ですが、所詮ナローバンドO2センサーは排気ガス内の残留酸素量に応じて起電する電池ですので、もしかしてスタティックにも酸素濃度が図れるのでは?という予測です。

ちなみに空燃比とCO濃度、ナローバンドO2センサー出力の関係性は一般的にこういうことになっています。

ジルコニア電池式ナローバンドO2センサー特性

つまり、O2センサー出力が急激に変化したポイントは理論空燃比14.7の位置であり、その時のCO濃度はほぼ1.5%辺りです(このグラフでは左が濃い、右が薄い)。

ならば、

まず
●TPSを基準電圧出力にしておく(アイドルで0.375V)
●クローズドループ状態のRSをまず暖気
 (センサーが冷えているとO2センサー出力は出ません)
●オープンループ状態(CCPを引っこ抜いた後に、#5フューズを抜いてモトロニックをリセット)にしてエンジン再始動
●マフラーについたままのO2センサー出力を電圧計もしくはオシロなどでモニター
●COポテンショメーターを回し、急激にO2センサー電圧が立ち上がった(もしくは立ち下り)辺りで寸止め(CO濃度状態1.5%辺り)
●触媒入りマフラーを触媒無しマフラーへ換装

さぁてこれでうまくいくんだろうか。

TPSいじるとおそらくアイドルCO濃度は影響を受けますので、その辺りの微調整が終わった後にマフラー変えたほうが良いかもしれませんね。

今度RSが戻ってきた時にでも実験してみます。

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