木曜日

BMW R1100RS フロントフォーク オーバーホール、その2(オイルシール、ダストシールなど)

今日はオイルシール本体を引っこ抜いてみます。普通はオイルシールプーラーという爪のついた工具を使用する(らしい)のですが、なんとなくやんちゃな感じがします。もう少しスマートな引き抜き方はないものかと思案すること1日、良い方法がありました。

これを引き抜きます

これ結構に嵌合が固いです。マイナスドライバーを下に突っ込んで少々こじったところで抜けません。力まかせにやったら何か事件が起きそうです。なんかスマートでない…

これ!

ストレートのベアリングレースプーラーです。F650GSのステアリングヘッド・ベアリングレースを引き抜くために入手した工具です。本来はバイクのステアリングヘッドのベアリングレースに引っ掛けて打ちぬくための工具ですが、こんな用途もありました。

なんとピッタリ!

工具を狭めておき、オイルシールとワッシャの間に爪を割りこませ、広げて引っ掛けます。少々固めに引っ掛けないと引き抜けません。ちょっと硬いが、工具を回せばオイルシールの中で回らないことはない…という程度まで強めに広げます。ただやり過ぎますとフォークケースを変形させてしまいますので程々にという感じです。心配して締めすぎるよりも、スッポ抜けたら少しづつ強めに広げてや何度かやり直すくらいが安全です。
工具を嵌めるときに、オイルシールの下にいるワッシャーにはかけない方がいいかもしれません。

結構固く嵌っています。

でも手で工具を掴んでひねりますと工具は中で回ります。

レンチを掛けます

引き抜き工具がオイルシール下にハマりましたら、薄手のモンキー等を工具の隙間に割り込ませます。レンチがフォークケースに当たる部分には傷つき防止のウェス等を挟んでおきます。

引き抜きます

工具がしっかりかかりましたらフォークケースをしっかり抑え、レンチをテコの応用で下から持ち上げます。最初固いですが、一度動き出せばヌルっと一気に抜けます。


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あっさりと抜けました。

こんな感じで嵌っています

こんな感じ

破壊せずに抜けると気持ちいい

ワッシャ

オイルシールの下にはワッシャが居ます。

こちらが下側です

こちらが上(オイルシール側)

左が下面、右が上面(型番の刻印のある方)




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