水曜日

BMW F650GS Single '07 ツインスパーク クラッチの切れが悪化するの件 (考察中)

F650GS '07 ツインスパーク、入手した時(約32000キロ)からなのですが兎に角クラッチの切れが悪い。半端ない切れの悪さ。ニュートラルからローへ入れるとギアが壊れるかと思う程の音とショックが来ます。一度友人が乗った時も、曰くクラッチ切れてないよ(彼はXT660テネレ海苔、ロータックス単気筒搭載機)。

WEBで日本語でこの辺りを調べているとオイルが硬いとか、アウターハウジングが段付いているとか、こんなもんだとか色いろ書いてあるのですが釈然としません。でもだいたい皆3万キロ超えた辺りから症状が出だしているようです。

海外サイトをいろいろ調べてみると、どうやらこの時代のロータックス650のクラッチリリース機構に設計不良がある模様。ラック&ピニオンでクラッチプレッシャープレートをハウジング側へ引き寄せてリリースします。ラック&ピニオン機構はクラッチハウジングに付いているのですが、クラッチハウジング側のラックが収まるホール(未対策だとアルミ合金ですね)が摩耗すると、ラックが傾いてクラッチを垂直に引っ張り上げることができなくなることが本質的な原因みたいです。BMWはツインスパーク辺りでクラッチリリースベアリングの方を先に対策していますが、ベアリングが減るよりもアルミのケースが減るほうが早そうです。


G650X

YouTube画像はG650Xですが、基本的なデザインはF6初代からずっと同じです。途中、ラックの収まるクラッチハウジングのホールに鉄のスリーブが入っていた時代もあるそうです('07の1月製造機以降)。現在のG6系はクラッチカバーが別ピースになっていて簡単に外せるようになっているようです。想像ですが摩耗した時に交換しやすくしたんでしょうか。自分のも一度開けて見たいのですが、クーラントも抜かないとならないので二の足を踏んでいます。おそらくココを開けたらクーラントのインペラーシャフトのシールも交換することになるのかなぁ。ちょっと開けてみてみるってわけにも行かず…さぁてどのタイミングで開けてみようかな。


こういうチャレンジャーも居ます。真鍮のスリーブを自作してカバーに打ち込むというものです。

後日談

モトラッドへ行き、クラッチの切れが悪いの件雑談してきました。どうやらモトラッドもクラッチハウジングの穴が広がってラックギアが傾き、まともに切れなくなるという事象は承知していました。ニュートラルが非常に出しにくくなったり、ギアを入れた時にガチョーンという大きな音がしだすと。現象的には全く同じです。で、こうなるとエンジンの外側であれこれやってもどうにもならないとのこと。で曰く、直すにはクラッチハウジングカバー交換しかないと。でカバーいくら?と聞いたら4万円ほどするらしい。
対策部品は出ているの?と聞いたら、F6には特に出ているという情報はないと。ただG6からスリーブ入りの部品へ変更されたことは認知していました。やっぱりね…です。
対策していないハウジングカバーに4万も出して交換しても2−3万キロ走ったらまたクラッチが切れなくなるのでしょう。
ここは一つ、既存のカバーを改造してスリーブを打ち込む道を模索したほうが確実そうです。問題はそういう作業をやってくれる工場を探すことかな。



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