大雪・・だそうです
こんな日はバイク弄るしか無いでしょう。右側のヘッドカバーは寄る年波には勝てず、錆びて耐熱塗装が剥がれてみすぼらしくなってます。いつか交換しようとポチって落札しておいたヘッドカバーに交換します。あっそうそう、舐めたヘッドカバーボルトのネジ穴も応急処置状態、エンザートできっちり直します。
結構いい状態でした
あわわ、
あわわわわ・・
水平対向エンジンは、両側に張り出したヘッドがある意味アイデンティティなわけですが、そこが錆びて塗装がめくれていては恥ずかしいです。良く言えば年季が入っている・・ともとれますが、いやいや頭は綺麗な方が良いです。
邪魔者を取り去って
じゃーん、御開帳
まず、こいつが逝かれています
ここも逝かれていました
ヘッドカバーボルトの規定トルクは、8N・mなのですが、規定値できちんと締めた所、ここも逝っていました。都合2箇所エンザート処理をします。
ビール缶・・
ちなみに、前回応急処置をした所ですが、ボルトのネジ山が見事にアルミ缶に食いついていました。もう用済みなのでアルミ屑を除去します。
先ずここから
まず、エンザート用の下穴を開けます。今回はM6ボルト用に、M6aというエンザートを選択しました。WEBで調べた所、快削アルミの場合8.3ミリとあります。
あああーーー
快削アルミなのでよく削れます。あっという間。アルミ屑を中に落とさないよう、ウエス等でガードしておく必要あります。大事なことは、まっす下穴を掘ることです。斜めに掘りますと、あとでカバーボルトが入らなくなります。正しくはヘッドを外してボール盤などで垂直に開けるのでしょう。でもヘッド下ろしますと面倒なので、ハンドドリルでエイヤッと掘りました。
うーんボール盤のように綺麗には行かないな
エンザート打ち込み準備
エンザートとナットをM6ボルトに通します。軽くあてておけば十分です。
おら行くぞ
下穴に対してまっすぐ入るよう、狙いを定めてねじ込み開始位置を決めます。慎重にやります。ちなみにエンザート先端はセルフタッピングできるように、僅かに先すぼまりのくさび状になっています。
入ったァ
エンザート打ち込みは、ダブルナットにした部分にレンチを掛けてねじ込んでいきます。ダブルナットが面にアタあるまではグイグイねじ込みます。ダブルナットが面に当たったら、ねじ込みをやめます。
じつはここでちょっとしたTipsがあって、こいつのねじ面は、実はヘッドカバー面のツライチよりも少し内側にしないとなりません(0.5ミリ位)。でもダブルナットは面一以上は入りません。エンザートをヘッドカバー面よりも内側へねじ込むため、径の小さなワッシャー(エンザート外形よりも小さければ、カラーでもなんでも良い)をダブルナットとエンザートの間に入れます。実はヘッドカバーボルトにはフランジが付いていて、そのフランジがこのツラに当って位置決めをしています。
上側の下穴処理
掘ったら、エンザートをあてて、
まっすぐ覗いてみてください。まっすぐ入っていればOKです
ダブルナットにして、ダブルナット側を回してねじ込みます
穴掃除
エンザートはセルフタップなので、ねじ込んだ後は奥にタップ屑がわんさか溜まっています。清掃するには、CRCなどを奥まで差し込んでプシューっとやって流し出します。この時ドバっとアルミ屑が出てきますので、必ずウエスなどを穴の周りにあてておいてください。ヘッドの中に流し込んだら・・大変なことになりますよ。
綺麗になりました
ここまでできたら、あとは取り付けるだけです。ポチったカバーを取り付けます。もう舐めるのはゴメンですので感で締めるのはやめてトルクレンチでキッチリ8N・mで取り付けました。
おおー、
新車みたい(ウソです)
長い間、錆びて塗装の剥がれたヘッドカバーを見るたびに、ハァ~と溜息を付いていましたが、これでシャキッとしました。うれしー、どっか走りに行きたいー・・のですが、
こりゃ無理ポ・・・
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