土曜日

BMW R1100RS シリンダーヘッドのエンザート処置 & ヘッドカバー交換

東京二度目の大(?)雪です。金沢なら雪が降ってます程度ですが、東京のニュースは大雪と叫んでおります。おまけにあちこち鉄道が運休・・備えが違うので比べ様が無いかもしれませんが、やっぱ東京は雪に弱いですね。

大雪・・だそうです

こんな日はバイク弄るしか無いでしょう。右側のヘッドカバーは寄る年波には勝てず、錆びて耐熱塗装が剥がれてみすぼらしくなってます。いつか交換しようとポチって落札しておいたヘッドカバーに交換します。あっそうそう、舐めたヘッドカバーボルトのネジ穴も応急処置状態、エンザートできっちり直します。

結構いい状態でした


あわわ、

あわわわわ・・

水平対向エンジンは、両側に張り出したヘッドがある意味アイデンティティなわけですが、そこが錆びて塗装がめくれていては恥ずかしいです。良く言えば年季が入っている・・ともとれますが、いやいや頭は綺麗な方が良いです。

邪魔者を取り去って

じゃーん、御開帳

まず、こいつが逝かれています

ここも逝かれていました

ヘッドカバーボルトの規定トルクは、8N・mなのですが、規定値できちんと締めた所、ここも逝っていました。都合2箇所エンザート処理をします。

ビール缶・・

ちなみに、前回応急処置をした所ですが、ボルトのネジ山が見事にアルミ缶に食いついていました。もう用済みなのでアルミ屑を除去します。

先ずここから

まず、エンザート用の下穴を開けます。今回はM6ボルト用に、M6aというエンザートを選択しました。WEBで調べた所、快削アルミの場合8.3ミリとあります。

あああーーー

快削アルミなのでよく削れます。あっという間。アルミ屑を中に落とさないよう、ウエス等でガードしておく必要あります。大事なことは、まっす下穴を掘ることです。斜めに掘りますと、あとでカバーボルトが入らなくなります。正しくはヘッドを外してボール盤などで垂直に開けるのでしょう。でもヘッド下ろしますと面倒なので、ハンドドリルでエイヤッと掘りました。

うーんボール盤のように綺麗には行かないな

エンザート打ち込み準備

エンザートとナットをM6ボルトに通します。軽くあてておけば十分です。

おら行くぞ

下穴に対してまっすぐ入るよう、狙いを定めてねじ込み開始位置を決めます。慎重にやります。ちなみにエンザート先端はセルフタッピングできるように、僅かに先すぼまりのくさび状になっています。

入ったァ

エンザート打ち込みは、ダブルナットにした部分にレンチを掛けてねじ込んでいきます。ダブルナットが面にアタあるまではグイグイねじ込みます。ダブルナットが面に当たったら、ねじ込みをやめます。
じつはここでちょっとしたTipsがあって、こいつのねじ面は、実はヘッドカバー面のツライチよりも少し内側にしないとなりません(0.5ミリ位)。でもダブルナットは面一以上は入りません。エンザートをヘッドカバー面よりも内側へねじ込むため、径の小さなワッシャー(エンザート外形よりも小さければ、カラーでもなんでも良い)をダブルナットとエンザートの間に入れます。実はヘッドカバーボルトにはフランジが付いていて、そのフランジがこのツラに当って位置決めをしています。

上側の下穴処理

掘ったら、エンザートをあてて、

まっすぐ覗いてみてください。まっすぐ入っていればOKです

ダブルナットにして、ダブルナット側を回してねじ込みます


穴掃除

エンザートはセルフタップなので、ねじ込んだ後は奥にタップ屑がわんさか溜まっています。清掃するには、CRCなどを奥まで差し込んでプシューっとやって流し出します。この時ドバっとアルミ屑が出てきますので、必ずウエスなどを穴の周りにあてておいてください。ヘッドの中に流し込んだら・・大変なことになりますよ。

綺麗になりました

ここまでできたら、あとは取り付けるだけです。ポチったカバーを取り付けます。もう舐めるのはゴメンですので感で締めるのはやめてトルクレンチでキッチリ8N・mで取り付けました。

おおー、

新車みたい(ウソです)

長い間、錆びて塗装の剥がれたヘッドカバーを見るたびに、ハァ~と溜息を付いていましたが、これでシャキッとしました。うれしー、どっか走りに行きたいー・・のですが、

こりゃ無理ポ・・・

火曜日

エンザート

エンザートです。八幡螺子へ注文しました。

あまり聞きなれない名前ですが、旧車海苔の強い味方。何をするものかといいますと、ねじ山のないところに、ねじ山を生成するためのシロモノです。旧車をあれこれ弄っていますと、ありゃ?っと、ねじ山をつぶしてしまうことしばし。ホンマに古い旧車になりますと、トルクを守っていてもなめることがあります。そんな時に強い味方となるのがこれエンザートです。

> 先般、シリンダーヘッドカバーの固定用ボルトでぬるっとやってしまいました…

ねじ山を作る相手が鋼材や高強度アルミなどの場合は先立って下穴へタップを立てますが、乗り物のエンジンブロックなどの比較的やわらかめのアルミの場合は、エンザートのセルフタッピング機能を使って母材へ食いつかせます。

エンザート M6a

M6用には302-000-060‐***というタイプもありますが、こちらは少し大きめの下穴が必要です。母材側に寸法的余裕があったり、また大き目のトルクが必要な場合はそちらを使った方がよさげ。今回はシリンダーヘッドカバー固定と、あまり締め付けトルクを必要としない場所でしたので母材切削の少ない‐061タイプを選定しました。



現在、下穴用ドリル入荷待ち。

追伸:やってみました。

水曜日

デジタルマルチメーターの校正

R1100RSはスロットル開度をTPSというポテンショメーターで測定し、エアフローメーターの代わりにしています。つまり、ここの測定値に応じてガソリンの供給量を制御しています。整備マニュアルによれば350mV~400mVの間で調整せよとありますが、チャレンジした人たちのWEB情報ではかなりセンシティブらしい。20mVで大きくフィーリングが変わります。普段つかっているのは密林でぽちった500円ほどのデジタルマルチメーター、はたしてこんな安物でmVオーダーの電圧を精度よく測れているのか心配でした。信頼性の高い計測器を借りてきて相関を取ってみました。
 
おつ、

思ったほどずれてない




 
結論から言うと、4mV~5mV程高めに電圧が出るようです。ということは、読み取り値から4-5mV差っ引いた電圧がほぼ実電圧ということですね。しかしこの値段でこの精度、恐れ入りました。

日曜日

久々のオイル交換

部屋でウダウダしていたらピンポーン。密林で手配したギアオイルとオイル処理箱が到着。早速オイル交換に取り掛かります。事前にアクアライン入り口まで往復してオイルを温めました。

バルボリンの80w-90を手配しました。

BMW 指定はAPI GL-5ハイポイドギアオイル

オイルフィルターも交換します。実は・・4万キロ乗って初めてのフィルター交換

腐っ。ガソリンの腐った臭いがします。

ドレンのワッシャーは替えて起きます。

取り付けたのは、お安いトヨタ用の74ミリ・オイルフィルター。
これで問題なく使えますが、欧州仕様のフィルターとは使用するレンチが異なります。
また取り付けですが、トルクは11N/Mと非常に低トルクです。

ギアの入りも悪くなってきたのでギアオイル交換します。

ドレンボルトには磁石が付いています。ギアから発した鉄粉が回収されます。

4L入りました。

ふぅっ、これで暫く気にせず走れる。


木曜日

久々のプラグ交換

久々にプラグを替えてみた。前に変えたのはいつだったか忘れるほど昔だ。たぶん3万キロくらい変えていない。

標準はBoschのFR6DDC

クローズドループだった頃は、真っ白に焼けていたのだが。
Co Potは100Ωまで落としてあるのにカブり気味。
てぇことは、TPSか?


TPSは現在0.352V、プラグは気持ち燻っていますので、

ちょっと落として様子を見て見ることにした。

プラグも大事だが、そろそろ1.5万キロ以上換えてないエンジンオイルを換えたほうが良いような・・

土曜日

やっちまった...

右のヘッドあたりからカタカタ音がするのでタペットが広がったかと思い、ヘッドカバーを開けて確認。おかしいなクリアランスは殆ど狂っていません(前回の調整から3万キロは走っていますが、なんで?)。で、それはそれでよしとして蓋をしたのですが、なんとシリンダーヘッドカバーのボルト、一箇所締めすぎて舐めました(泣)。このボルトは殆どトルクをかけなくて良いんです・・案の定パッキンの隙間からオイルが滲んできます。トホホ

ハァ~...

気を取り直して応急処置をします。

じゃーん、

元々ここのボルトはトルクがそれほど要らないということもあり、こんな手も使えます。昨晩飲んだビールの空き缶の切れっ端でカラー状の筒を作って、シリンダーヘッド側の舐めたネジ穴へ突っ込み、ヘッドカバーを取り付けます。ヘッドカバーボルトは先端がとんがっていますので、カラーの中に先端が入りさえすれば、あとはボルトのネジ山がアルミのカラーに食い込んでネジを切りながら進んでいきます。


いずれきちんとインサートとかエンザートでネジ山を復活させないと・・
しかしいつも思うのですが、これほど簡単にヘッドへアプローチ出来るバイクがあるんでしょうかと思うくらい簡単ですよね。エアヘッドだともっと簡単。

今日は1月だというのに妙に暖かい。3月下旬の陽気だとか。
海ほたるにはバイクがワンサカ。例年ですとこの時期バイクは数台しかいません。





で、本題のカタカタ音の正体ですが、右のスロットルボディのバタフライシャフトのガタと断定しました。バタフライがカタカタ暴れています。指でスラスト方向を抑えると音が止まります。どうやらR系インジェクションスロットルの持病のようで、海外では対策社外部品も出ている模様。£34(税別)?!、なんでこんな高いの・・?取り付けは簡単そうですが、糞高い値段ということもあり、音だけで機能的に問題ないなら放置しようかな。




RH975S シフトアーム延長

ナイトスターのシフトアームを延長してみた。グリーミングワークス製です。今日300キロほど走ってきましたがシフトがとても楽になりました。自分的必携オプション。とてもざっくりしたシフトフィーリングですがレバー比が絶妙で自分にはシフト抵抗の無さがしっくり来ました。踏み込んでいった時、ま...