(メモ、TPSの初期位置キャリブレ方法)
# NC700(RC63)のマニュアルです。多分2014のRC72も基本同じ。ただし2016モデルはどうだか不明(手元にないので試せない)。
# ECM・PCMのリセット(設定初期化?)を実施した際(や、ECM/PCMの交換、TPセンサー交換、バラシやった際)には、TPSの初期化をやれと記載あり。
# 経験上、スロポジセンサーの調整は運転フィーリングやエンジン寿命にメチャメチャ強く影響します。90年代の、学習機能がなくて手動で機械を設定に合わせ込むTPSとか負圧センサーとかの付いたバイク(当時のBMのK100とかR1100R.RS,RTとか…SはECUが新しくて1150系、別らしい)は気が遠くなるほど面倒でした(適当にイジるとハチャメチャになり修復不能に…)。そういうバイクの整備マニュアルには、工場調整が必要で素人調整は無理だから絶対に触るなと記載されてました。最近のはこういうキャリブレ機能がついているのでTPS弄りも楽になりました。脱線しました…
ーー(拙い翻訳)ーー
スロットルバルブ全閉 ポジションリセットの手順
スロットルバルブポジションセンサーユニットを取り外した場合は、以下の手順でスロットルバルブ全閉位置を再設定。全閉ポジションの再設定は、以下の手順で行う。
1. DTC (ECUのエラーコードLOG)を消去。
2. イグニッションスイッチを OFF 。
3. 専用工具で DLC [1] 端子をショートさせる。
(Data Link Connectorっていうらしい。NCのバッテリー・メンテナンスリッド開けると、バッテリーのプラス端子のちょうど真上辺り(バッテリーケースの上っかわ、二階のハーネスが一杯走っている辺り)に鎮座している4Pの赤いコネクタ。よく見ると通常はコネクタ保持用の穴ぼこに突っ込んでありますが何も繋がっていません。もし引っ張り出されてプラプラしていたら…前に誰かが何か弄ったエビデンスでしょう。自分のはプラプラしてました)
4. ECTセンサー2Pコネクター[1]を(ECTセンサーから)外す。
ワイヤーハーネス側のECTセンサー2Pコネクターの端子をジャンパー線[2]で短絡する。
(よく、オクとかでカブのTPSの初期化用に自作品が流れてるアレみたいな感じです。カブのやつは油温センサーらしいですがNCは水冷、ここでいうECTセンサーとは、Engine Coolant Temperature センサーのことで冷却水の温度センサー。ただしコネクタのタイプがカブと同じなのかどうかは未確認。巷ではDCTのNCはスーパーカブ750ということになっているらしいので、ここはぜひ同じであって欲しい…洒落でもいいから)
(ここは所詮2Pのコネクタですので針金が一本あればショート出来るし、間違えて壊すものでもないだろうから何か買ってくるほどのものでもない気がする。HONDAも専用ツールは用意していませんし。DLCショートの方は4Pで電源線とかGND線入っているので、間違えると壊しかねないから専用のツール有りますし、一つ持っているのも悪くないと思うけど)
5. (この状態で)イグニッションスイッチを ON (エンジンストップスイッチは "RUN") にすると、MIL が点滅を開始します。
MIL が点滅している間(10 秒以内)に(ECTの)ジャンパー線を外す。
6. ジャンパー線を外すと、MIL [1]が短時間点滅を開始します。
7. MILが点滅しているか確認する。
MIL が短い点滅(0.3 秒)を始めたら、スロッ トルバルブ全閉の位置がリセットされています。
MIL 点滅が変化しない場合、スロットルバルブ全閉ポジションがリ セットされていないので、手順 1 のリセット手順を繰り返します。
(要は、ピコーン、ピコーンと、ノンビリとフラッシュを繰り返している点滅が、ピコピコピコピコとセッカチな点滅に変わったら成功ということらしい。
8. イグニッションスイッチをOFFにする。
9. ECT センサー 2P コネクタ ハーネス[1]をエンジンに接続します(おわり)。
ーー
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