木曜日

F650GS ステムベアリング交換(3) インナーレース(ベアリング本体)の装着

今日はインナーレースを装着するための工具を調達するためイソイソと帰ります。帰路、会社前の広場でクロサワが撮影をやっていました。何の映画だろう…

出勤時からやっていましたが、帰る頃には大道具さんたちが撤収作業をしていました

→ (後日談)脳内ポイズンベリーの撮影やってた模様。真木よう子が居たのかなぁ…

じゃーん、これをかちこみます

役者は揃った

まずは上部のラウンドナットにインナーレースをかちこみます

先だってバラした古いベアリングのインナーレースを逆さまに重ねますと打ち込みが確実です。カラーを噛ませないで叩くとベアリングリテーナーを潰して壊してしまいます。

全周が均等に入るよう、ラウンドナットを少しづつ回しながら気長に打ち込みます

ハンマーの打音がある時カーンと甲高い音に変わります

甲高い音は、インナーレースが底当りした証です。全周が底当りしていることを確認するため、最後にもう一周、ラウンドナットを回しながら強めに打ち込んで打ち込み終了です。

アウターレースをかぶせて荷重をかけながら回し、ベアリングの動きがスムースであることを確認します

ホムセンで調達してきたφ32mmのステンレスパイプです。
アマゾンでも同じものが手に入ります

取付面を軽くヤスってゴミやサビなどの異物を綺麗に除去し、錆止めのためグリスを塗ります

ダストカバーにグリスを塗りつけて取り付けます。

これを忘れてベアリングを打ち込んだら、後戻りは大変。

※ ダストカバーは毎回新品に交換したほうがよいです。
まぁ結構な値段するのですが、
ポンチで叩き出した時点で多分だこべこになっているはず。
純正パーツはこれ。
寺に行って番号言って、取り寄せてといえばほぼこの値段で出て来る。

07 31 42 1 234 509 RING   $7.92


ちなみにですが、純正のベアリングは…

08 31 42 7 663 941 TAPERED ROLLER BEARING - 28X52X16 0.32 $75.00

まじかこの値段。
NSKので十分です!

インナーレースを目視で垂直に差し込みます

上から、φ32mmのステンレスパイプをかぶせます

ステンレスパイプが、ベアリングリテーナーの板金を踏まないように気をつけます

打ち込み中

打ち込み時は、片手でパイプの下の方をしっかり握りパイプが全周でインナーレースに当たっていることを確認しながら、パイプ上部の場所を変えながら叩きますと平行にレースが入ります

打ち込み完了

アウターレースをかぶせ、荷重をかけながらベアリングの動きがスムースであることを確認します

インナーレース装着完了

アウターレースを打ち出すための工具も調達しました。これはアウターレースの内側に爪を引っ掛け、叩き出すための工具です。でかい音がするので週末日中にでもチャレンジします

(STRAIGHT/ストレート) ステムベアリングレースリムーバー 19-520

(このツール、オイルシールを抜いたり、マフラーのガスケットを抜いたりと、いろんな用途に利用できます。必携ツールと言っても良い)

ps. ベアリングと一緒に嵌めてあるダストカバーですが、殆どの場合ポンチでベアリングを叩きだした時点で、相当ダメージを受けてベコベコになっているはずです。私の場合は気長に当金をしてハンマーで叩いて、ポンチ痕を均して平にしましたが、理想的にはこのダストカバーも新しいものへ交換するのが吉です。ちなみに、このダストカバー、あまりにベコベコですとインナーレースを打ち込む際、レースがきちんと底に当たりませんです。ヘタすると組立後、乗っている間にソコが潰れてレースが動き、ガタが出る可能性があります(まあそうなったら、ラウンドナットを再度締め込めばよいのですが)。

あるページには、以下の様な記述もありました。
We recommend that you replace this when replacing your steering head bearings. It is likely to get damaged when removing the lower bearing.
(ステアリングヘッドベアリングを交換する際にはこれを交換することを推奨する。恐らくロアーベアリングを取り外した際にダメージを受けている)


続く(その4)

水曜日

F650GS ステムベアリング ゲッツ

ベアリングをゲッツ。NSKのHR320/28XJというものです。旧R系フラットツイン機のステムでもポピュラーなベアリング。伝動機ドットコムでポチり4日で到着、@980円也。ディーラーでFAGかなんかの純正を買うと一個@4200もします。(お急ぎの場合、千葉は佐倉ののsekiさんで在庫していますので翌日入手可能...ですがちと高め一個2100円ほどします)。



これはNTNのとボールリテーナ―寸法(機能に関係ない)がチョット違っていて、リテーナ―がインナーレースよりも出っ張っています。下手なカラーを当てて叩き込むと、もし反動でカラーが浮き上がってズレたらリテーナーの頭を叩いて変形させてしまいます(ここ変形したらベアリングお釈迦)。ベアリングのインナーレース内径は28mm、リテーナー内径は35mmほどですので、その間にすっぽり収まるカラーを使って打ち込む必要があります。
ホムセンで直径32mm、肉厚1.2のステンパイプ(物干しハンガーによく使われる一般的な奴)をよく売っていますので、これが便利ですが、リテーナー叩きを回避するため、ビニールテープなどでパイプ内径もしくはステムポール外径に巻物をし、カラーがズレないようスキマを極力なくしておくのが良いでしょう。ちょっと抵抗感じるくらいがちょうど良いかもしれません。

こんな感じ


火曜日

F650GS ステムベアリング交換(2)ステムのインナーレースを外す

ベアリングが届くまでの間、順番に面倒な作業をこなしておきます。今日は下のステムにハマっているインナーレースを抜きます。下のインナーレースはステム下にあるこの二箇所の穴から4mmのピンポンチを突っ込んで叩きだすのですが、なんと当機の穴は製造不良なのか溶接痕が穴を半分塞いでいます。気を取り直してヤスリがけし、ポンチが入る大きさまで穴を広げます。このステム下の打ち抜き穴は良いアイディアですね。コレがなかったら、馬鹿でかいパイロットベアリングプーラーを準備しなければなりません。

本来は無いはずの余計な作業です

ピンポンチが通りました

左右の穴に交互に突っ込みながら気長に叩き出します

決して焦って片側だけをガンガン叩かないこと。レースがどんどん斜めになっていくだけです。ハンマーで1−2発叩いたら反対側を叩きます。

うまあてします。

長いピンポンチがあればよいのですが、無い場合はこうやって途中からウマあてをします
(Amazonで売っていますが、ロングピンポンチ良い値段しますね)

ピンが届かなくなったら厚手の物をかませます

こんな感じになります

ベアリングをバラします。

あとで新しいベアリングを打ち込む際のカラーにするためです。このインナーレースを打ち込みのカラーに利用する場合、ステム側の嵌合部は結構長いので、このカラーの内径をヤスリがけして広げておかないと、このカラーもろとも抜けなくなり、次回抜くことができなくなる可能性があります。

押される側はかなり打痕がついています
こんだけ打痕がついていれば、ハンドリングに相当な違和感を感じます。

反対側は痕跡が少し薄い


月曜日

F650GS ステムベアリング交換(1)フロント周り総バラシ

実は、F650GSですが、この子もF6特有の持病を持っていました。ステムベアリングレースの段付きがあります。センター付近でカクっとハンドルがロックする感じです。これじゃあ低速時にフラフラして怖いです。早速解体してみることにしました。


外装傷つき防止のためタンク?周りのカバーは外します

フロント周りをまずします

ラウンドナットというらしいです
この子を外すのに難儀しました

センターのロックナットを外し、自転車用のリアスプロケットバラシ工具を利用して緩めました。チェーンの先っちょの穴に4mmのボルト等を差し込んでラウンドナットの穴に差し込めばOKです。

(本当は、こんなふうに使う工具です。ロードレーサーなどを扱うチャリ屋には必ずあります。今回は息子のをかっぱらって使いましたが…

ラウンドナットを外すと三叉が落ちますので注意

やっぱりね…

F6の最大の弱点らしいです。よくドイツ製のベアリングがダメポという情報を見ますが、当機は上下ともNTNのベアリングが入っていました。

結構な段付きです
たったこれだけでハンドリングは恐ろしいことになります



上部のレースは顕著な段付きはありませんでしたが、しっかり摩耗痕が見られます


ラウンドナットを三叉に戻し、ポンチで左右の穴を交互に叩きます
(外側から内側めがけて叩かないと、ベアリングのレースを叩けません)

ベアリングがサクッと外れます

陽もくれたので今日はここまで。ベアリングはNSKが安かった(純正品4000円強、NSK980円)のでポチってあります。ベアリング到着次第、再開です。あ、しまった。フレームのレースを抜いてなかった!!しかし、F6が来て最初の記事が大手術ネタとは…安かっただけのことはありそう。

続く

日曜日

RS、暫くお別れかも…なので駆り出してみた

3連休の中日、置き場所問題で暫くお別れ予定のRSを借りだしてプラっと千葉まで。

嶺岡林道途中、ハングライダー発着場

今日は数名飛んでいるようです

でもナカナカ飛ぶ気配なし

雲がいい感じ

しかしやっぱりBMは水平対向だよな…と再確認。GSはなんだかんだ言ってロータックスです。シャーシ周りがアプリリアからBMWになったり、エンジンののヘッドがBMWになったりで、最終型はだいぶBM哲学が埋め込まれているようですが…やっぱりBMは水平対向だなと再確認。現在チューニングは完璧、これ以上完調なボクサー無いべ…と悦に入るくらい調子が良いです。GSは結構荒削りな印象です。シフトタッチとか国産以下かも。デモな~、出来の悪いのやつほど可愛いというのもあるよな。個人的には手間かかるほうが愛着があったりして。GSは大変そうだが…

土曜日

F650GSがやってきた

“来年のGWは四国行くぞ、剣山スーパー林道など、林道三昧するぞ…”と悪友たちと契を結んだものの、まさかRSで行かんですよね。それで少し前からオフ車を物色していたのですがなかなか良い物がない。中古で良いのですが、国産250オフ車って意外に高いんです。
で、とある金曜、会社の昼休みにちょっとWeb覗いたらあるじゃないですか!F650GSのシングル、それも最終型のツインスパーク機が!グリップヒーターにパニアフルセットで即出かけられます…その場で電話し、あっという間のご購入…で、電話の翌日には引き取ってまいりました。

2006年式、ツインスパークエンジンの最終型
O2センサー触媒付き、レギュラーも使えます

まだ行けるかな

まず整備

だいぶ綺麗になった
さてどこ行こう…

ついにこれでK,R,Fと全部乗ったことになるな…と一人言(まぁHPだとかGだとか最近はいろいろ派生形がありますが)。

ジェッペル (Arai Classic Air)

 ヘルメットの話するなんて初めてかも…な位に、自分の中では話題に登らない。なんだろ、有って当たり前な存在なので。マイ・ファーストヘルメットは2002年からず〜っとAraiのSZ-RAM2、なんと今年23歳になります。これまで交換した補修パーツの価格で同じヘルメットもう一個買える位...