ハーレーナイトスター、23年式は今のところ始動不良など発生せず、快調に走っています。
唯一駄目だなと毎回思うのはポジション。ハンドルが遠いと言われていますが自分は違うと思っていて、デフォルトではボバースタイルのハンドル+ステップ(Midコン)にチョッパー用シートがセットされているので腰をエビのように曲げないとマトモに乗れないという変なポジション。アメリカ人みたいにデカいガタイならそんな違いも吸収できるんでしょうけれど、ギリギリ頑張って乗ってる日本人には無理。自分はナイトスターのハンドルとステップ位置はまあ楽な位置にあると思っています。社外品でプルバックを少し大きくしたハンドルが出ているようですがどうだろ、チョッパーにしたいなら純正のプルバックハンドルに変えたほうが良いと思うし、そもそもその社外品は形状が標準ナイトスター用と思われ、ライザーが既に少しプルバックされているスペシャルにつけるとバンザイハンドルになるでしょう。なので自分の中ではいまいち選択。自分はやはり諸悪の根源であるシートをなんとかしたいのですが、ご存知のようにナイトスターのシートなんて殆ど出ていませんし、US版はあってもクソ高い模様。というわけで、しょうがないから作ってみるか…と。自分の理想系は空冷スポスタの883R+K&Hのダブルシートとか、そら豆シートです(そもそもチョッパーが好きではない…運転し辛そう)。
ナイトスターでもやはり、カスタムしないとマトモにならないというハーレーの伝統だけは守られているようです。ならばこちらは金をかけずにDIY!
ハニカム構造のクッションです
これがあればシート上が多少ヘンテコでもなんとかクッションになってくれます(アマゾンでもアリエクでもお安く売ってます)。
ですが、シート上面の角度までは矯正できません。
ナイトスターのシートの欠点は、自分的には後ろ側が思いっきり下がっていることです。
ナイトスターの紹介ビデオたくさんYoutubeに上がっていますが、
ムービーをよく観察していると気がつくと思いますが、
なぜかほとんどの小柄な試乗者は思いっきり前に座っています。
そう、そのほうが断然運転しやすいんです。
女性でも運転しやすい重さとサイズ感のナイトスターですが、
このポジションのお陰で所有を諦めた人は多いでしょうね。
(ハンドル引いたら済む問題でない)
自分168程のタッパなので乗れるといえば乗れるのですが、
このナイトスターのシート上面の傾斜は、
うしろがダダ下がりなので、踏ん張ってないとうしろに下がっていくので、
長時間乗っていると無茶苦茶疲れるんです。
今まで疑問感じながら乗ってましたが、シーズンインを目前にして、
このままノリ続けることに嫌気が差してきたため、
そのシート上面の傾斜を変えてやるか…というDIY企画です。
(自分結構な腰痛持ちです)
硬質ウレタン
コメリで30x300x300を買ってきました。
1,000円ほどで買えます。
結構硬い代物です。
座ったくらいでは潰れません。
このまま座面に使ったらとても座れない硬さです。
いいんですそれくらい硬いほうが…
シート上面の角度を変えるためだけに使うので。
おしりの痛さはハニカム構造のそら豆クッションでカバーします。
準備したもの
形状は合わないので削る必要あり
ノコギリできる
いろいろ試しましたけど、これが一番効率的でやりやすいです。
カッター?無理無理、全く使い物になりません。
ノコで削る
形状を調整するときは、切るというより、
鋸の歯でヤスリかけるように削っていきます。
とりあえず前後の傾斜は合わせた
本当はスポンジ整形に都合の良いヤスリってのがあるらしいのですが、
そんな特殊な工具買ってたら味見実験の投資がかさむのでとりあえずノコギリで代用。
DIYチャレンジなんだから、良い工具の調達は上手く行ってから考えれば良い。
こんなもんか…
今度は左右の形を合わせる
合わせた
一応、両サイド上面ももノコで切り落としてナナメに面取りしました。
細かい調整は今はしません。そら豆クッションでごまかします。
こんな感じ?いいんじゃない?
おお、
ハニカム構造のクッションをかぶせて出来上がり。
このままのほうが、雨に濡れたときとか乾きやすいしね。
ハニカム構造そら豆クッションは穴だらけなので濡れても速攻で乾きます。
また中敷きにした発泡ウレタンフォームはスポンジと違い、
バブル状の気泡が入っていて穴が外に通じていませんので、
雨が降っても表面が濡れるだけで内部に滲みません。
それに今後乗ってて形状が尻と合わないときは
再度形状調整もし易いですしね。
最終的にこれだという形が決まってきたら、
どっかのシート屋に持ち込んでワンオフ作りたいと思います。
(そのために、改造用純正シートを入手してあります)
おそらくこの中敷きとクッションでシート高が4〜5センチ上がっているとは思いますが、
もともとが715ミリなのでその程度上がってもまだまだ低いです。
(中敷きウレタンの厚みを20ミリに変えればまだ10ミリ下がると思います)
シート形状さえ決まったら、ナイトスター、
こんな乗りやすいバイク無いですわ。
23年式からはバッテリー上がりとか、
変な始動不良は出ないみたいなので、
なかなか良い旅バイクになれると信じてます。
で、翌朝。
天気が良いので付けてみた。
ん、良いかも
乗ってみました
座面が数センチは上がった印象ですが、
元々シート高は715ミリしか無いので全然低いです。
両足ついても膝が少し曲がります(背は168位ですが)。
座面がほぼ水平なので、どの位置に座っても尻がずれてきません。
シートの前の方に座りますと、ほんまボバースタイルの乗車姿勢。
それがやりたかったことなので、半分成功した感じ。
あとは長時間乗ったらどうなるか…です。
あとこの改良でもう一つ良いことが見つかりました。
エアクリとイグニッションコイル?のカバーが
膝のあたりに来るのでニーグリップがバッチリできます。
アップライトな姿勢、
自然なステップ位置、
手を伸ばすとそこにハンドル、
膝を締めればタンク…ならぬ、機器類がそこに。
ムード的にはトライアンフの二気筒に乗っているような感じになります。
もし、
ナイトスターの乗車姿勢に疑問を感じていて、
多少身長があって(≒ 715ミリのシート高がマストでない)、
かつチョッパースタイルを目指していない(≒ ボバー好き?)、
なら、投資はたった3,000円。
これ試してみる価値あると思います。
200キロほど走りました。
ん〜富山の山中はまだ冬です。
酷道の入口(行きません)
越中八尾、諏訪町。
風の盆の時期は賑わいます。
ようやく桜も咲きだしました。
帰宅したときの感想ですが、
腰が痛くない!
これまで下道200キロ走ったら、
帰宅後はしばらく腰が痛くて
立ち上がれない状態でしたが、
今日は調子良さそうなので、
ジムへ行って泳いできました。
思うに、そら豆クッションの効果だと思います。
ちょっとグニュグニュ感はありますが、
下からの突き上げは相当緩和してくれていると思います。
ナイトスターのリアサスよくできているとは思うのですが、
個人的感想では思いっきりハイウェイ仕様。
100キロ前後で走っているときは、
高速の継ぎ目とか段差のショックはとても上手く吸収します。
ダンパーも結構効いてて安心。
ですが、下道タラタラには辛い硬さ。
さらに、
いま北陸地方は地震影響であちこちの道路や橋が段差だらけ。
うっかり速度出したまま突っ込むと、
ホイールがやられるんじゃないかと思うほどひどい段差も。
北陸方面ツーリング時は気をつけて。
特にBMだとホイール柔らかいので、
橋の入口の段差突っ込んだらイチコロかもしれません。
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