日曜日

F650GS バルブクリアランス調整

今日はめちゃ暑いです。バイクで走れる気がしない。
こんな日は…弄っていても糞暑い、死にそう。
前に確認した時、別にスペックアウトしていたわけではないのですが、
遊びのつもりで調整してみます。前回も今回も、吸気側はほとんど最小スペック状態だったので放置。比較的開きが大きかった排気側だけ処置します。

ぱっかーん

これまで何度やっただろうか。
ここまでバラすのに5分はかからない。

スロットルのパッキン

結構ガッツリ埋まっていた

問題はここですよ

この爪のところから二次エア吸います。
これだけガッツリと液体パッキンが乗っているということは、
そもそもそういう隙間があるっつうことです。
BMによくあるBINGではなくて、
イタ車によくあるデロルトです。
ここまでイタリアンクオリティなのか…
ここは液体パッキン塗っておくに限ります。
ロータックス650シングルでラフ回転でお困りの向きは、
これやると劇的に効くはず(要キャリブレ)。

パカッ

ヘッドカバー開けます
バラす前にここで約TDCを出しておきます。
排気のカム山が前、吸気のカム山が後を指しているのが(約)TDC。
クランク回すには、プラグを一本抜いておき、
右クランクケースカバーのクランクセンター蓋を外し、
8ミリのアーレンキーを挿して、右から見て時計回りに回します。
正確に言うならさらに、カムスプロケットの刻印がシリンダヘッドカバー端面と並行になる位置がTDC。

タイミングチェーンにタイラップします

あとでバルタイが狂わないようにとタイラップしたのですが、
(よくマニュアルにはそんなことが書いてありますが)
このやり方、過信しちゃいけません。
カムを外すときに、クランクシャフト側のタイミングチェーンかみ合わせ位置がずれることがあります。実は今回もしっかりずれました。
これはずれる前提でいたほうがいいと思います。
ガチャガチャ作業していると、(下が)ズレたかズレなかったかわかりません。
クランクのTDC出して、カムスプロケットのマークをあとできちんと合わせたほうが確実です。

ボルト8本外すとカム抑えは外れます

おっと、タイミングチェーンのガイドにもネジ入っていますので、
そちらも外さないと外れませんです。
結構硬いです。
ロックタイトしてあるみたいです。

少々摩耗している

カジッたという摩耗ではないですが、
過走行って感じの減り方ですね。
まぁなにせ9万キロですから。
カジッているわけでもなく、
ガタが出ているわけでもないので放置。

カムどかします

ここで、カムチェーンテンショナーを外します。
抜かなくてもいいですけど、
抑えているボルトは抜いておきます。
カムチェーンが突っ張っていたら、カムは外れません。

さらに、
これやるときにクランク側のタイミングチェーンかみ合わせが結構な確率でズレます。
この作業を何度かやりましたが、あるとき更に一コマズレました。
よほど上手にやらないと必ずズレます。
ガチャガチャやっていると、ズレたかズレてないか分からないので、
ズレるという前提で、最後にカムスプロケット位置は確認してください。
ナァにかんたんです。
エンジンの下にTDCをチェックする小窓があります。
普段はボルトでふたされています。
外してもオイルはたれません、さすがドライサンプ。
外してクランク回して溝が見えたらTDCです。

カップ外します

バルブシムは裏っかわにひっついています

オイルの粘度でひっついているだけです。
新しいのをセットするとき、
この場所にくっつけてはいけません。
ちゃんとバルブステムの頭にセットします。
(ちゃんとシムが入るポケットがあります)




AHLの10ミリシムキット(各サイズ3枚入り)

KTM用らしいですが、そんなことは関係ない。
アリババで激安!直径と厚みの幅がマッチしていればいい。

# F650GS(ツインスパーク)は直径10ミリで厚みが2.30ミリ〜3.00ミリです。
# シングルスパークは直径も厚みもさらに取り付け位置も違います

多分外したシムは、厚みの刻印が摩耗して読めないはずです。
さらに、読めたとしてもそのシムはすでに摩耗していますので、厚みは当てになりません。
なので、外したやつとだいたい同じ厚みのを一度突っ込んでカムを組み込み、クリアランスをきちんと測り、そこからの差分を増減させて決めたほうがいいと思います。
※ クランク側はどうでもいいですが、カムシャフト位置はキッチリTDC位置を合わせて測定すること。いい加減なカム位置でクリアランス測定やると、下手するとエンジン壊します。



途中から手が油まみれでグダグダになってきたので写真が残っていません。
結局、排気左0.25ミリ、排気右0.28ミリで落ち着いた。
吸気は0.06、0.07だったので放置。

サクサク組み立て、始動…生き返った。
ちなみにバルブクリアランスいじったらスロットルのキャリブレーションは必須です。
(GS-911等でリセットしましょう)

やらないととんでもなく不機嫌なまわり方になります。
キーオンしてスロットル全閉〜全開を3回、
キーOFFしてキーオンして即始動。
そのままラジエターファンが回り出すまで放置します。
ファンが回ったら、しばらく走ります。
それでキャリブレーションは終わり。

で、何か変わったのかって?
気持ちバルブ周りは静かになりました(当たり前ですが)。


0 件のコメント:

コメントを投稿

なにかご意見あれば…

RH975 ナイトスター 改造シートで350キロ走ってみた

 ナイトスターの改造シート、GWのロンツー前に長距離の様子を見たいので、金沢から敦賀まで下道日帰り往復してみた。行きは鶴来経由で山中を抜け、帰路海沿いをひたすら走る。だいたい350キロは走っただろうか。約8時間は座っていたのでどんなシートであれ尻の表面はまあチョコチョコ痛くなるの...