日曜日

F650GS ステムベアリングの定期検診

今日は、F6の急所、ステムベアリングレースの定期検診をします。前回約32000キロ強の時にステムベアリングは全とっかえしているのですが、なにせ急所と名高いところですので、どのくらいでヘタるのか知っておく必要があります。前回交換時から、それとほぼ同じ距離経過していますので点検です。ちなみに今時点、自覚症状は全く有りません。

交換後34000キロ経過

前回ほぼこの距離でステムベアリングは酷い状態になっていましたので、転ばぬ先の杖ということで点検します。


カバー類は引っ剥がします

きちんとジャッキアップします

タイヤ交換程度ですと、適当に車のタイヤだの咬ませてフロントを浮かせるのですが、今回の作業はフロント周りを弄くりますのでちょっと危険。きちんとジャッキアップしました。

フロントブレーキキャリパー取り外し

クランプボルトを緩め

アクスルを抜きます

さすればフロントホイールは外れます

バッテリーも外します

フロント周りをガチャガチャやりますのでヘタするとバッテリー端子がショートする危険がありますので、これも外します。

不ロンフォフォークのクランプ左右とも緩めて

フォーク抜きます

いまから三叉を上下分離するので、フォークブリッジはバラさないほうが良いです。三叉もフォークブリッジも全部バラしちゃうと、あとでフォークの並行を出すのがめんどくさいです。

ハンドルを外します

ハーネスだのブレーキホースだのいっぱいくっついていて、そう簡単に分離できるものでは有りません。クラッチワイヤーだけレバーから外し、後はまるごと車体に吊るしておくほうがやりやすいです。

タイダウンベルトでハンドル吊るす

トップブリッジのロックナット外します

ラウンドナットが見えてきました

外してみた

まあまあ想定内の汚れ方、ベアリングも生きています。

ステム、下側ベアリング

うーん、けこう来ていますね。

アウターレース上側

まあこれも想定の範囲内。
段付きなどは有りません。

アウターレース下側

あー、結構来てますね。やっぱりかという感じ。

しっかりベアリングの当たった傷が入っています

なんかゴミを噛んだ跡があります

まあこれ見てしまったら、近いうちに交換です

とりあえず、清掃して組み立て

三叉を組んだ状態で動かしてみましたが、手で分かるような引っ掛かりはほぼ無いです。ラウンドナットを思いっきり締め付けると、微かにカクンという感触が出てきます。

おっと…

ラジエタークーラントが下限に来ていました。一応補充します。

組み立て完了

寒くてバイクに乗れない時期に突入したら、シコシコベアリング交換しようと思います。

今回バラしてみてわかったことは、だいたい3万キロ辺りでF6GS(シングル)のステムベアリングは打ちかえるべきですね。特に下側。無茶な乗り方した覚えは全く無いのですが、普通に走って3万キロでここまで痛むようです。

というか、思うのですがこれ多分設計ミスじゃないですかね。この手のベアリングは、回転方向に荷重を受けるように設計されているようです。回転方向荷重はスペックが有るのですが、スラスト方向にはスペックが有りません。スペックのない方向に数千Nの荷重かけて動かしているわけですから、そりゃ偏摩耗するわな…と思えてなりません。これ、もし車だったらリコール物の設計ですな。


1 件のコメント:

  1. F6は車重があるので早いのかなとも思いましたが昨年14000キロのXLXのヘッドをバラした時はこれよりもっと酷い状態になっていました。オフ車のステムベアリングは消耗品と考えたほうが良さそうです。
    冷却水ですがF6エンジンは発熱か多い(普通に走っていても冬場も電動ファンが回ります)ので蒸発するのでしょうか。水平対向などに比べるとやたら手のかかる子です。弄くり好きにとってはネタに困らなくて良い素材ですが…

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