土曜日

BMW F650GS オーバーヒート(3)

今週も気を取り直して修理…

先週、取り敢えずシングルスパークのスペアエンジン(F650CSの)を載っけて始動まで確認しましたがなんだかな感じ。エクセルレスポンス悪いんだよね…で、結局オリジナルのツインスパークエンジンを修理して搭載することにしました。

クラッチハウジング

ガタガタ、酷いもんだ。8.3万キロでこんなになるの?
本来であれば、ハウジングを外してバラしてから削るのですが、
ハウジングを固定しているナット、なんと140Nmもの大トルクで〆てある。
ハウジングを固定する専用ツールを持ち合わせていないのでこのまま削ることにした。
削り粉が中に落ちたりとまぁ、良くないことはいろいろ有るのだけれど。
アルミの削り粉少々入ったくらいでエンジン壊れませんよ…
(オススメはしませんけどね)

磨いてみた

定番のオイルストーン#180で磨いてみた。
が、傷が深くて磨いても磨いても全然傷がなくなりません。

これでどうだ

近所の金物屋へ行き、細目の平ヤスリでサクッと削り落としました。

裏側も

クラッチ組み直した

組み立て前にカバーの合わせ面はオイルストーンで面だしします。
幸いなことにパッキンは蓋側に残り無事でしたので再利用。

ウォーターポンプシール

本題はこっちです。

かちこみました

シリコングリスなど刷り込んで組み立て。
蓋の合わせ面はオイルストーンで面だし。
一応、パッキンも新調。

話脱線するけど、インペラーシャフト付きのシールキットで7,000円ほどしました。今回シールはやられてますがインペラーシャフトは無事だったのでシールだけ替えても良かったのかもしれない。シールは10x26x7という特殊サイズで、国産品はないみたいですが、スウェーデン製の物(SKF)はあり、モノタローなどで安価に入手できます。次回はそちらを使ってみようかな。

ツインスパーク修理完了

さっさとやっときゃよかった
で、今載っているCSエンジン下ろす…めんどい。

当て物

エンジンの下は平らではないので、ただジャッキを当てても不安定です。
前回は友人がエンジン転ばないように支えてくれていたのですが今日は助っ人なし…
一人作業です。
エンジンが送られてきたときに底に敷いてあった緩衝用ダンボールを置き、
圧を掛けエンジン下部の出っ張りをダンボールに食い込ませ安定させます。

ダンボールを下部計上に馴染むよう食い込ませます

ジャッキをグィグィ持ち上げてしっかり食い込ませます。
ジャッキが軽くあたっている状態にしてボルト類を抜きます。

降ろします

そろ~りそろ~り

ゆっくり引き出します

ちなみに、ジャッキの前側にパンタジャッキを更に噛ましてあるのは上手く引き出せないときにエンジンを起こす(立てる)ためです。搭載されていた時の角度のままでは干渉して引き出せません。少し下げて、起こして、まだ少し下げて、また起こしてを繰り返し、引き出せる場所を探ります。

出た!

ジャッキから引きずり下ろします

これを載せる…

この作業が一番難儀しました…なにせ重たい…70キロは有るだろう。
ヘッドにボルトを刺し、タイダウンベルトを輪にして引っ掛け、それを自分の首にかけ、背筋で持ち上げて載っけました。この重さ、手で持ち上げて、狙った場所へ下ろすのは、
よほどのマッチョでないと無理だと思う。なので、背筋で釣り上げて、手で所定の位置へ持っていき、下ろす…

そろ~りそろ~り

今度は搭載です。
エンジンをフレーム下へ運びます。
おろした時の逆で、挿入し、上げて、寝かして、また上げて、寝かしてを繰り返します。

おっおっ…

危ない



ひゃー

もう一息

だいたい来た、持ち上げます

もうちょっと!


もうちょっと〜

ここの穴位置が合ったら一気にハンガーボルトをかちこんで仮止めします。
片側入ればあとは比較的楽。反対側へ回ってジャッキで高さを調整し、前後位置を合わせてボルトをかちこみます。

入った!

いま、ハンガーボルトが二本は言っただけの状態です。
エンジンはぶら下がっているだけ?
その他のボルトはエンジンを前後に揺らせばほぼ入ります…が、
コレの次はスイングアームのシャフトを突っ込んでおいたほうが良いと思います。
そこはメンテでこの後も抜き差ししますから、ストレスのかかった状態にしておくと大変なことになります。
まあここまでくればあとは組み立てるだけです。

ヘトヘト



一応始動確認はしました。

疲れた〜もう無理…
帰る!

日曜日

BMW F650GS クーラント漏れ(2)

昨日の続き

昨日おろしたツインスパーク

クラッチケース御開帳

ウォーターシールのところ

もうグダグダですやん。

この子達は無事のよう

しかし、シールはオイル側もクーラント側もグダグダ。
要交換。
ここの修理は部品が来るまでお預け。

はぅ…

水に入られてる。


ここも

気を取り直して、前から気になっていた切れないクラッチの原因探しをしてみる。

やはりお前か…

一番厄介なやつが犯人ぽい。
これだけ段付いていればそりゃ切れないでしょう。
たかが8万キロでこんなになっちゃうんですかね。
クラッチハウジング…高いんだよねー…そだねー

オイルストーンで砥ごうかな…

しかし中腰での作業、腰がめちゃ痛い。
作業終了、帰還。

土曜日

BMW F650GS クーラント漏れ(カフェオレよりひどいカモ)

今日のクランケはF6

さぁ行くよ

はりゃ?なんか浮いてないかい?

…やられた

間違いなく水が混じっています。

リザーバータンク

なんで?水入ってるやんか。

げっ

なんでエアクリーナーから水がジャバジャバ溢れるわけ?

中はビショビショ

クーラント抜きます

汚いねぇ…


オイル抜きます

水が混じった感じしないのだが…

インペラー

割れているかと思ったらマトモ。
空転しないので中のギアもたぶん割れてない。
ただ、シールは多分やられてるだろう。

ラジエター下ろす

エンジンを裸にする

エンジン降ろした

重いよこれ…
70キロはありそう。

スポン

取り敢えずシングルスパークのエンジンをかちこむ。
プラグ一本ですけどプライマリーを刺しておけばOK。



エンジン、かかるらしい(当たり前?)

ツインスパークの車体にシングルスパークのエンジンをかちこむヒトは
この世にそうそう居ないと思われる。

🐸

クタクタ、
帰ります。

考察

■ エアクリから水が…

エンジン内に入り込んだクーラントが、オイルの熱で沸騰、水蒸気化し、ブローバイの経路でエアクリに入り、結露して溜まったと推測されます。
単気筒の場合、クランクケースは結構な負圧状態になるので、F6のようなポンプ構造の場合、外側で漏れた水がイン側、つまりオイル側に水が入る。
おそらく微量だったらドレインから排出されたんでしょうけれど、長いこと放置したのでどこかのタイミングでドバっと漏れて、ドレインから出る間もなく、一気にエンジン内に吸い込まれんたんでしょう。
F6のエンジンオイル温度は結構な温度(100度超)になるので、エンジン内に吸い込まれた水はあっという間に沸騰〜水蒸気化。オイルを白濁させる間もなく一気にエアクリへ飛んでいって結露したものと思われる。

ポンプ周りの構造によってはシールが壊れるとクーラント側にオイルが入るものも要るらしい(特に外車の車)。そうなるとおそらくクーラントのリザーバータンク内がカフェオレ状態になるんでしょう。

■ リザーバーにクーラントが残っている…

これも不思議な現象なのだが、走行中にチョロチョロ漏れ出したようなケースだとリザーバーから徐々にクーラントが供給され、リザーバーが空になって更にラジエター内が空になってオーバーヒートって言うシナリオだと思われるが、昼飯を食った直後になったという点から推測すると、おそらく最初ラジエターのサーモスタットは閉じていたと思われる。リザーバーはラジエターに付いているので、サーモが閉まっているとリザーバーからは供給されない(ラジエター内はフルなので)。その状態で下(ポンプ側)のシールが抜けてドバっと漏れたらもうクーラントは循環しないから、熱で開くサーモスタットを開ける物が無い…つまりリザーバーとラジエターは水が入ったまま、あたたまることもなく、ポンプ側は空っぽ(水を回せない)状態が生まれるだろう。実際ばらしたときも、ラジエターには結構水が入っていたがクーラントのパイプにはほとんど水は入っていなかった。問題が発生したとき走行中も水温警告灯が点灯しているのにラジエターは冷たかった。
想像だけど、多分こんなカラクリなんではないかと思う。

PS.(20220730)
ここに貼っときます。

冷却水周り


F6(G6)の冷却回路

まず、配管はあっていますでしょうか。
これ違ってたら、何が起きるか想像つきません。

サーモはここに居ます

冷却水をスルーさせるか、ラジエター回すか、
ここで経路を切り替えています

開かなくなると、
ラジエターの左が熱くて右が冷たくなります。
(サーモが左にいるので)

ウォーターポンプはここに居ます
あまりポンプが壊れたというのは効いたことありません

自分はこのポンプを回しているアイドラギアの歯が飛んで、
オイルポンプが停止したことがあります(かなり致命的)

F6マニュアルより


こいつがサーモのロックピン

これはG6ですが、
図のようにマイナスドライバー差し込んで、車体後方へ引き抜けば良いと思われます。

サーモはこの中に入っています

別段のエア抜きは不要。

暖気してリザーバーで量を確認し、
減ってたら補充しなさい…という程度



RH975S お泊りツーリング(梅雨が明けた?)

 なんか早々に梅雨が明けたって?本当かい?そりゃ確かめに行かなきゃ。土曜の朝、思い立ったが吉日とサクッと宿に電話入れて出発。 有峰 立山を望む 川に入りたい 結構暑いんです。 マジで川に飛び込みたい。 でもこの辺よく熊ちゃん出るんでね… 安房峠開通 ここへ来たのホント久しぶり。 ...