月曜日

F650GS 足回りオーバーホール

リアサスのリンクなどチェックしてみます。巷ではここの構造はあまり評判良くないです。旧型のGSなどは雨水がベアリングに入り込んでグズグズになっているのもあるとか。ここばかりは開いてみないとどうなっているかわかりませんので開けてチェックします。

リアサスのリンクはここです

最初にストラットの下側を外します。

センターを立て、浮いたリアタイヤ下にかましものをしてからストラットのネジを外します。リアホイルの荷重がストラットに掛かったままですとネジが外しにくいです。

ストラット固定ボルトの反対側はナットが入っていませんがこれで正常です。ストラットに雌ねじが切ってあります

ストラットが外れました

スイングアームからアングルへ伸びているテンションストラットの下側を外します。ここは結構に固いです

ボルトを引き抜きます

ここには一応ダストカバーが入っています

ダストカバーの裏にベアリングは居ます


アングルをフレームに固定しているボルトを抜きます

アングルが外れます

思ったほど錆びていませんでした


リアサス側

※ ベアリングは円柱状の物がたくさん詰めてあるだけです。ベアリングリテーナーは有りませんのでインナーベアリングを抜くときは要注意です。この円柱状のものをポロポロ地面へ落として紛失したら大変なことになります。サスペンションストラット受け部とフレーム接続部のベアリングはこのようなタイプのベアリングですのでバラすときは要注意。

アングルとテンションストラットの接続部分にはリテーナーの入ったベアリングが使われています

ベアリングインナーレースです。

オイルシールの外側に出ている部分はグリスが切れますと錆びる可能性があります

案の定、オイルシール外側部分はサビが発生していました。

ベアリングの当たる部分は無事でしたのでサビを落として再利用します。

ベアリングを清掃し、グリスを再充填したらインナーレースを挿入し、このように紐で芝居って起きます。特にストラット部とフレーム固定部はベアリングリテーナーが入っていませんので、アングル取付中にインナーレースが抜けてベアリングの球が溢れないようにします。

テンションストラットのスイングアーム側にもベアリングが入っています。

ここもインナーレースを抜き、ベアリングをチェックし、清掃してグリスを再充填しておきます。

ポン、バラした逆順で取り付けると出来上がり

締付けトルクです(N/m)

しかしなんでやねんという感じのボルトサイズが使われています。ヘッド16ミリとか18ミリとか、勘弁して!ちゃんとBOXソケットを準備しておかないと、トルクレンチが使えないです。


日曜日

F650GS メーターランプ、球切れ

まぁ最初っからなのですが、メーター照明の球が切れておりましたので、ようやく交換です。

いったい何回このネジを外せばいいんだ…

メーターユニットを外す

ライトハウジングをずらしてメーター裏から手を回し、クリップ3箇所外しますとメータユニットーはカウルフレームから外れます。

こいつだ…

メーターユニット裏から狙ったバルブをコネクターごと引っこ抜きます。

一個700円!!

ボッタクリですねBMW。ディーラーで買わなきゃよかった。

うーん、直った感じ

夜確認、直ってる!

なんか、夜に光るメーターを眺めているといざなわれてしまいます…

F650GS スロットルのオーバーホール(というか、取り外して洗浄)

昨日は出撃前にパイロットエア・アクチュエーターを掃除しただけでした。昨日の作業でだいたいバラすコツを得ましたので今日はスロットルをオーバーホールします。

エアクリとオイルタンクの結束を外します

エアクリ固定ボルト2本を外します

バッテリーバンドを外します

エアクリBOXとエアインテークの結束を外します

ちょうど隙間にエアフィルターは挟まっています

エアインテークの吸気温度センサーをコネクタを外します

この後エアインテークを取り外し、エアクリBOXを左右に数回回しながら引き上げればエアクリBOXはスロットルから外れます。エアクリBOXとエンジン間のブリーダーは取り外さなくても構いません。エアクリBOXをフレーム右側にダラリとぶら下げておけばOKです。

IAC(ISCとも言う)のコネクターを外します
 
TPSのコネクタを外します

インジェクターのコネクターを外します

インジェクターを外します

スロットルワイヤーのタイコを外します

スロットルワイヤーを外します

ロックナットを緩めれば外れます

スロットルボディとエアインテークマニホールドの結束バンドをゆるめます。ここは7mmのBOXが必要です。以前からRSで使っていた工具が使えました

目一杯緩めておきます

左右に数回こじればスロットルボディは外れます
 
取り外したスロットル
 
インテーク側は綺麗でした

昨日パイロットエア・アクチュエーター内がかなり汚れていたのでもしかして吹き返しがひどいのかなと思っていましたが、インテークマインホールド内はきれいなものでした。おそらくまだインテークバルブのオイルシールが機能してオイルの吸い出しを防止しているのでしょう。
大排気量バイクの場合、最大エンジン出力近くをほとんど使いませんので通常走行状態でもインテークマニホールド内は相当な負圧になっています。走行距離がかさんでバルブステムシールが逝かれてくるとインテークバルブのすとガイドのスキマからエンジンオイルが吸いだされてインマニ内部はオイルでグダグダになります。

この際ですので、キャブレタークリーナーとパーツクリーナーを併用して徹底的に洗浄します。

絶対に触ってはいけないポイント➀、バタフライストッパー

ここはアイドリングを調整するものでは有りません。ここをイジってもコンピューターがムリクリ1500回転へ戻そうとして変なことになります。コンピューターはクランクからパルスを拾っているので、騙そうとしてもうまく行かないです。最終型F6のアイドリングは1500回転とビッグシングルにしては高いので下げたくもなりますが、コンピューターをいじる以外に下げる手立ては有りません。期待した結果は得られず調子だけが悪くなります。ちなみにこのエンジン、1400回転以下ではピックアップなども含めてマトモに回らないようです。やるならフライホイールマスを足すとかそういう基本的な所から手を下す必要がありそうです。残念ながらこの高回転型Rotaxエンジンに、ビッグシングルらしい鼓動を求めるのは本質的に無理っぽいです。

絶対に触っていはいけないポイント➁、TPS

イジったら嵌ります。やらないが吉です。O2センサーのないオープンループ制御時代のバイクならここをイジって空燃比を濃い目とか出来ましたが、いまはクローズドループになっているので意味無いです。ちなみに最終型F6のBMS-C2コンピューターは4500回転まではクローズドループをやっています。それ以上の領域だと効果が出る?でもここ弄ったらTPSのキャリブレーションやらないといけないので結局元の木阿弥です(きっと)。

バタフライの近所も清掃

バタフライとスロットルボディ隙間を綺麗にしておくのは大事。

パイロットエア通路もジャンジャン洗浄します

この絵柄だと、パイロットエアーは真ん中のホール奥側から入ってきて、左側の側道を通ってインマニ内へ抜けていきます。IAC(Idle Air Controller)というかISC(Idle Speed Controller)のバルブが真ん中のホール内に頭を突っ込んでいるわけですが、そこをエンジンの温まり状態とO2センサー出力を見ながらアクチュエーターが操作し、パイロットエア量を制御してアイドル速度をコントロールしています。イマドキのオートチョークの付いた自動車もみな同じようなことをやっているのですが…

インジェクターホール、ピカピカ

まぁ、インジェクターは直接インマニ内へガスを吐きますので、ここが綺麗とか汚いとかはあまりエンジンの調子には関係ないです。


ただし、インジェクターホールの上っ側(外側)はインジェクターがOリングでシールされており、ここが汚いと隙間からエアを吸って調子はおかしくなることがあります。ここはいつも綺麗でないとなりませんし、Oリングが固めに嵌っていないとまずいです。この部分が雨ざらしのR1100RSなどはこのホールが錆びている物が時々あります。

インジェクターは綺麗でしたので放置

インマニは漏れたガソリンが固着してドロドロ

キャブレタークリーナーを布に染み込ませて丁寧に固着したガソリンを拭きます。

キャブレタークリーナーを金属以外の物にスプレーしますと近所の樹脂やら塗装類が溶け出します。スプレーするときはパーツクリーナーにしておいたほうが良いです。
それにしても、インテークマニホールド内がびっくりするほど綺麗でした。バルブステムシールがやられるとここは吸いだされたオイルでグダグダになります。バルブステムシールがまだ生きているってことですね。

このホールにゴミやら部品やらを落とすと大変なことになりますので、他の作業などする場合はこの穴をウエス等で塞いでからやったほうが良いです。落としたものはインテークバルブのところまで直行しますので。いつ見てもダウンドラフトのキャブ(スロットル)弄りはヒヤヒヤします。自動車はダウンドラフトのキャブが多かったですが、通路に落下防止の金網などが入っているものもありました。

ヘッド周り洗浄

過去のオイルタンクからのオイル漏れでシリンダーヘッド周りがオイルが焼き付いてグダグダになっていましたのでパーツクリーナーを惜しげも無く吹きかけてオイル汚れを洗浄します。

インジェクター。

ガソリンホースがつながっているとちょっと作業がしづらいですが、外しますとガソリン漏れます。またホースをインジェクターに繋ぐとき、ホースのロック金具をいい加減につなぎますと走行中に外れます。ガソリンはポンプで3BARくらいまで加圧されていますので、外れると噴水状態になります。火達磨になる可能性もありますので自信がないなら外さない方が吉です。走行中ガソリン吹き出したら速攻でエンジン切って燃料ポンプを止めましょう。

以前RSで走行中にガソリンホースが外れたことがありました。きっと直前の整備でいい加減にホースを取り付けていたのでしょう。幸い着火はしませんでしたが慌てました。水平対向エンジンのRSは構造的にインジェクターが左右むき出しですのですぐに繋ぎ直すことが出来ましたが、F6は出先で外れたら洒落にならんほどめんどい作業が待っています。

外した逆順で乗せていけば出来上がります

最後にエアクリ乗っけてオシマイ

RH975S お泊りツーリング(梅雨が明けた?)

 なんか早々に梅雨が明けたって?本当かい?そりゃ確かめに行かなきゃ。土曜の朝、思い立ったが吉日とサクッと宿に電話入れて出発。 有峰 立山を望む 川に入りたい 結構暑いんです。 マジで川に飛び込みたい。 でもこの辺よく熊ちゃん出るんでね… 安房峠開通 ここへ来たのホント久しぶり。 ...